土佐派(15–19世紀)は、室町時代以降、数世紀にわたって、代々の当主が幕府や朝廷に仕えた流派。日本の景観を描く絵画様式「やまと絵」の本流として、独自の表現形式にのっとった風景画を数多く生み出し、とりわけ朝廷と強いつながりを持った。紫式部の『源氏物語』(11世紀)を始めとする、宮廷文学を題材とした数多くの絵画作品で知られる。江戸時代初期には、土佐光起が、狩野派の筆遣いや中国絵画の細かな描写を取り入れることで新風を吹き込み、土佐派を立て直した。光起は特に鶉の絵で人気を博した。